【鳥取サウナ旅④】菊水さうな(兵庫)

六甲の風と芝生に包まれた、“自由にほどけるアウトドアサウナ”。 手作りの温度と、薪の熱、ほうじ茶ロウリュの香り。自然と呼吸するような空気の抜け方があって、ちゃんと熱いのに苦しくない。
水風呂は六甲山の伏流水で、肌あたりがまろやか。外気浴は椅子でも芝生でもテントでも、何をしてもいい。
“サウナはこれでいい”を、まるごと体感できる場所でした。

神戸サウナスパを後にして、次に向かったのは菊水さうな
三宮からタクシーで約20分、2025年9月1日にオープンした神戸初のアウトドアサウナです。

菊水山の中腹、ゴルフ場の横に併設されていて、目の前には綺麗なグリーンの芝生の坂。
その先には、三重や淡路島まで見える日もあるという“抜けのある景色”。

初めて行くサウナって、それだけでちょっとドキドキする。
「どんな空気なんだろう」「どんな熱さなんだろう」って、向かう道中からずっと楽しみで、ワクワクが止まらなかった。

しかもここ、同い年の27歳 足立花菜さんが、手作りで作り上げたサウナ。
“施設”っていうより、想いがそのまま形になった場所。今回は、この菊水さうなを語っていきます。

山の中にあるサウナ施設

ゴルフ場に併設された施設

まず、タクシーのおっちゃんに言ってもなかなか辿り着けない。
というのもナビだとゴルフ場までしか出ないことがある。だから「菊水さうな」の看板を目印に、ゴルフ場を越えてさらに坂を登ります。

タクシーを降りてからも、もう一回登る。
今回スーツケースだったから、これがまあきつい坂。笑

「この坂の上に、どんなサウナがあるんだろう」って、むしろワクワクが増していく感じだった。

ゴルフ場の奥にある

菊のロゴ

坂を登り切ると、「菊」と書かれたかわいいロゴの暖簾が出迎えてくれる。
このロゴ、よく見るとカタカナで“サウナ”って書いてある。こういう遊び心、好き。

足立さんが話してくれた言葉も印象に残っている。

「菊水山の自然豊かな土地を大切に使わせて頂くという決心と、菊水という地名の持つ美しい響きを引き立たせたいという思いから名付けました。」

このロゴと名前だけで、もう伝わってくる。
土地への敬意も、ちょっとした遊び心も、ちゃんと両方ある。だから入口から空気がやさしい。

菊水さうなは、水着で入る男女利用OKのアウトドアサウナ
自然の中で、好きに過ごしていい前提がちゃんとある。

カタカナで「サ・ウ・ナ」かわいいロゴ

サウナ室

手作りのサウナ室

サウナ室は木と、500個ものレンガを組み上げて作った手作りの空間。
見た目もすごくかわいい。写真で見てたより、実物の方がもっと良い。

そして特徴が、壁のところどころにある小さな隙間。
空気の通り道を増やして、人工的な完璧さよりも「自然と一緒に呼吸する」ようなサウナにしたかったらしい。

だから、ロウリュをしても苦しくなりにくい。
“熱さ”だけじゃなく、“居心地”がちゃんと残るサウナ室でした。

写真じゃ伝わらないが中から壁に隙間があるのが見える

迫力の薪ストーブ

ストーブは薪。しかも800kgものサウナストーンを詰めた大きなストーブで、迫力がある。メーカーはmoki産。

隣にもう一つストーブがあって、そっちは小さいサイズでスチームジェネレーター付き薪ストーブらしいけど、訪れた日は作動していないとのこと。

ただ、それでも物足りないなんて一切なくて、しっかり汗が出る。
“強さ”じゃなくて、ちゃんと身体の芯まで温めてくれる熱さがありました。

引用先:https://sauna-ikitai.com/saunas/98237

ほうじ茶ロウリュ

ここ、ほうじ茶のロウリュができる。
2〜3分に1回ロウリュしても大丈夫って言われて、しかも800mlの柄杓の大きな柄杓。

「こんだけロウリュしたら熱すぎるでしょ」と思うのに、壁の隙間のおかげで苦しくない。
ちゃんと熱いのに、ちゃんと優しい。

気づいたら芯から温まって、汗が“頑張って出る”じゃなくて“自然に出る”。

引用先:菊水さうな公式LINE

水風呂

水風呂は六甲山の地下水を汲み上げた伏流水。

六甲山の水は、人の汗と同じ中硬度でやわらかい。
水風呂も汗と同じくらいの硬度だと、肌と水の浸透圧が揃って出入りが少なくなるため、長く入っていてもピリつかず、まろやかな肌あたりになる。
別名「宮水」とも呼ばれており、日本酒づくりに最適なミネラルが豊富に含まれている。

言葉で聞いてから入ると、たしかに“冷たい”より先に、肌に馴染む感じがあった。
火照った身体を、すうっと包み込むみたいな水風呂でした。

この絶景で入る水風呂が気持ちいいんだ

外気浴

外気浴は、もう“一望できるところ全部”使っていい。
ととのい椅子に座ってもいいし、芝生に寝っ転がってもいいし、テントの中でもいい。

喋ってもいい。携帯で写真撮ってもいい。
この「何してもいいよ」って空気が、アウトドアサウナの良さを最大化してる。

受付時にタンブラーの氷水をもらえて、飲みながら過ごせるし、おかわりもできる。
暑い→冷える→休む、だけじゃなくて、“ゆっくりする”が中心にある

最後に名物がガパオライス。
今回は時間がなくて食べられなかったけど、こたつに入りながらゆっくり食べられるらしい。

ちょっとうまそうすぎだろ

足立花菜さんという人

足立さんは20歳でサウナに出会って、そこからサウナが好きすぎて、ついにはサウナを作ってしまった人。
それは“作りたい”だけじゃなくて、サウナで人を助けたいっていう気持ちが根っこにある。

Googleマップで理想の土地を探して、登記簿謄本を取り寄せて、持ち主を突き止めて直談判。
めちゃくちゃ本気で作ってるのが伝わる。

人との出会いを大切にしていて、ここはきっと、これからどんどんいろんな人が集まっていく場所になる。
まだ出来立てだからこそ、“今この瞬間の菊水さうな”に入れたのが嬉しかった。

次に来たとき、ここはどんなサウナになってるんだろう。
そう思わせてくれるのが、いちばん好きなところかもしれない。

友人と同い年の足立さん

まとめ

人の暖かさ、ゆっくり流れる時間、自由で心地よくて気持ちいい。
サウナはこれでいい。自由に心をゆっくりできる場所。

まだ出来立てのサウナ。これからどんどん成長していくはず。
次に来たときの菊水さうなが、今から楽しみです。

このあとは大阪に戻って、12月9日に閉館してしまった“今は体験できないサウナ”へ。
次は、その話を書きます。

引用先:菊水さうな公式LINE

■施設情報

施設名:菊水さうな

住所:〒652-0001 兵庫県神戸市兵庫区烏原町ヌク谷1 1番地

営業時間:10:00〜22:00(プライベートサウナは16:30-18:30の2時間)

公式サイトはこちらから:https://www.instagram.com/kikusui_sauna/


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SAUNA LOCKER No.37

この記事を書いた人

福島(27)

福島(27)

東京都在住。年間300回サウナに入るサウナ健康アドバイザー。
小松湯・田辺温熱保養所・湯乃泉 草加健康センター・tateyama sauna が好き。
フィンランド・エストニア・ドイツなど海外サウナも多数巡っています。

“サウナ好きがサウナを仕事に。
そのまっすぐを届けたい。”

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